数行空けておいて、途中で注文を変えたときには変更履歴も書けるようにしていました。自分の取引トレードが確立してからは必要なくなりましたけど。初心者の方にはお勧めしたい「ノート記録法」です。
―影響を受けた本はありますか?
今日、持ってきました。「投資苑」という本です。この本は、僕にとって神様的な存在です。これさえあればOKというような本です。少々分厚くてとっつきにくいかもしれませんが、まずは全て目を通していただきたい本です。
─普段、売買のタイミングはどうやって決めているのですか?
教科書どおりですよ。特にオリジナルな手法などはありません。チャートは、シンプルにサポートとかレジスタンスを見ます。移動平均線や一目均衡表など基本的テクニカル指標もすべてチェックしますが、サポートとレジスタンスポイントのほうを重要視しています。ファンダメンタルズも見ていますよ。テクニカルとファンダメンタルズ、どちらに重きを置くかはそのとき次第。ここ最近(9月第3週)なら、圧倒的にファンダメンタルズ重視でしょうね。リーマン・ブラザーズをはじめ世界各国の金融機関の破綻やその救済策など、ニュースに左右される相場ですから。期間は、1週間か2週間で取引するスイングトレード派です。スキャルピングも最初の頃はやっていましたけど、時間を食うので今はやっていません。
─ここ最近は、稀にみる大荒れ相場ですよね。大きな利益をあげるチャンスだと思うのですが、取引はされましたか?
確かに、売りから取引できる人にとっては大きなチャンスだったと思います。ただ、僕はこの下落局面ではほとんど取引しませんでした。ボラティリティが大きい相場は儲けるチャンスですが、損失を出す可能性も大きい。『休むも相場』という格言に従い、毎日激しく動くチャートを見ながら「これすげーな」とのんびり構えていました。
―昔から、今回のように大きく下げる局面では、あまり取引されなかったのですか?
昔は、こういう相場のときは眼の色かえてよく取引していましたよ。去年の夏、サブプライム問題でドル/円やクロス円が大幅に下落したときなんて、けっこう回転をきかせて売りから取引していましたし。